ストーリーの流れ
曲は「You are appreciated(感謝しています)」というシンプルなイントロから幕を開ける。いきなり感謝から入るのに、Verse 1の第一声は「母ちゃんとの確執(beef)」。この落差が、この曲のリアルさだ。
Verse 1は2Pacの少年時代の自伝。停学・路上追放・仲間との犯罪・刑務所から母への電話、過去の自分を裁くことなく、ただ事実として並べていく。そして「クラック中毒でも、お前は黒人の女王だった」という一行で、Verse 1全体が反転する。自己告白の章が、突然この上なく美しい賛辞になる瞬間です。
Chorusは Reggie Green と Sweet Franklin というゴスペル歌手が担当。「Lady, don't you know we love ya / Sweet lady, place no one above ya」。2Pacのストリートのラップと、このソウルフルな歌いかけが交互に来ることで、曲の感情の振れ幅がぐっと広がっています。
Verse 2は、父親の不在と仲間との日々の話。父への複雑な怒り、麻薬を売ることで母に仕送りをした話、母が台所で残り物をかき集める光景。愛の形が、ここでは具体的な生活の場面として書かれている。
Verse 3は「Pour out some liquor(追悼の一杯)」から始まる懐古と希望の章。「夜を乗り越えられれば、明日は明るい日が来る」。ゴスペルの言語がここで出てくる。収監中の自分から、外で一人で暮らす母へ向けた、せいいっぱいの励ましです。
※本ページは批評・教育目的で、解説に必要な範囲の断片のみを引用しています。全歌詞の対訳は掲載していません。